野卑
やひ
形容動詞名詞
標準
vulgar
文例 · 用例
その言葉使いの野卑で憎らしかったには、傍で聞いている子供心にもカッと腹が立った。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
かつその変位の程度は長唄においてはさほど大でないが、清元および歌沢においては四分の三全音にも及ぶことがあり、野卑な端唄などにては一全音を越えることがある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
單に風采ばかりでなく、君の言行の一切が田舍臭く、野卑の限りをつくしてゐた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
しかしそれが、地方雜誌のスレからした投書家などにありがちな、野卑な厭味とキザとで芬々たる臭氣を放つてゐた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
その羅宇屋が一風変った男で、小柄ではあったが立派な上品な顔をしていて言葉使いも野卑でなく、そうしてなかなかの街頭哲学者で、いろいろ面白いリマークをドロップする男であった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
かれは飲み干して自分の顔を見たが、野卑な喜びの色がその満面に動いたと思うとたちまち羞恥の影がさっと射して、視線を転じてまた自分を見て、また転じた。
— 国木田独歩 『まぼろし』 青空文庫
不平と猜忌と高慢とですごく光った目が、高慢は半ばくじけ不平は酒にのまれ、不平なき猜忌は『野卑』に染まり、今や怪しく濁って、多少血走っていて、どこともなく零落の影が容貌の上に漂うている。
— 国木田独歩 『まぼろし』 青空文庫
何んぞ其心事の陋劣にして、其主義の野卑なるや。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
作例 · 標準
彼の野卑な言葉遣いは、周囲の人々に不快感を与えた。
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そんな野卑な振る舞いは、品位を損なうだけだ。
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「あのテレビ番組は野卑な表現が多くて、子供には見せられない。」と母親は言った。
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