蕉葉
しょうよう
名詞
標準
banana leaf
文例 · 用例
いちじくの青い広葉はもろそうなものだが、これを見ていると、何となくしんみりと、気持ちのいいものだから、僕は芭蕉葉や青桐の葉と同様に好きなやつだ。
— 岩野泡鳴 『耽溺』 青空文庫
・こんなところに師走いそがしい家が建つ・枯れつくして芭蕉葉は鳴る夜の片隅・遠く鳥のわたりゆくすがたを見おくる・寝しな水のむ山の端に星一つ・あすはお正月の御飯をあたゝめてひとり 十二月廿七日 晴、曇。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
当時予が好みし中には物いへば唇寒し秋の風 芭蕉葉隠れて見ても朝顔の浮世かな 野坡世の中は三日見ぬ間に桜かな 蓼太の如きあり。
— 正岡子規 『俳句の初歩』 青空文庫
そして右のバセヲバのバは葉でそれは芭蕉葉の意である。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
まるで贋造の芭蕉葉のようだ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
この本の挿画にも見るように髪の頂に簪を長く突出して島の女子が南音ゆるく蛇皮線を弾いている側に、熟しきったバナナを食いながら、芭蕉葉の扇を使って懶気に聴惚れている若者を想像すると、〔荻生〕徂徠が『琉球聘使記』に挙げたいとやなぎの唱歌が聞える。
— ――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ―― 『南嶋を思いて』 青空文庫
且つ大きく縮れてゐたので、櫛を使つて分けても芭蕉葉を貼りつけたやうにはならず、ふはりとして波を打つてゐた。
— 小宮豐隆 『知られざる漱石』 青空文庫
それが芭蕉葉の上であったことによって初めてはらはらという心持が生れて来たのである。
— 高浜虚子 『俳句はかく解しかく味う』 青空文庫
作例 · 標準
夏の暑い日差しを避けるため、蕉葉の陰で休憩した。
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この地域では、バナナの葉(蕉葉)を屋根材として利用することもある。
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水墨画では、蕉葉の繊細な葉脈が描かれることがある。
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