戦禍
せんか
名詞
標準
war damage
文例 · 用例
応仁の乱は細川勝元、山名宗全の両頭目の死によって一時、中央では小康を得たようなものの、戦禍はかえって四方へ撒き散された形となって、今度は地方地方で小競合いが始まりました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
教春の一人娘|早百合姫は三年前、京都の戦禍がやや鎮まっていたとき、京都|滞陣の父の館に呼び寄せられ、まだ十四|歳の少女であったが、以来日々、茶の湯、学問、舞、鼓など師匠を取って勉強していました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
ドンナイ河に翩々と帆かけた米穀輸出船は彼の指揮によって饑饉と、戦禍の彼の本国に積出された。
— 吉行エイスケ 『新種族ノラ』 青空文庫
欧洲諸国間の帝国主義戦争の危機が次第にはげしくなって行くと、それらの国々に於ける社会主義者や戦闘的労働者は、この戦禍に対する反対運動を開始した。
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
これが戦禍と重なり合って起こったとしたらその結果はどうなったであろうか、想像するだけでも恐ろしいことである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
建武中興 元寇は、日本の輝しき大勝に終つたが、その戦禍を甚だしく受けたものは、戦勝の殊勲者たる鎌倉幕府それ自身であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
同じ『改造』に吉川英治氏の「戦禍の北支雑感」がある。
— 宮本百合子 『文芸時評』 青空文庫
わたしたちの誰が、またもう一度、しかもあの恐ろしい経験に幾十倍かする新しい戦禍に見まわれたいと思うでしょう。
— 宮本百合子 『国際婦人デーへのメッセージ』 青空文庫
作例 · 標準
長引く戦禍により、街は壊滅的な被害を受けた。
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戦禍を生き延びた人々は、復興に向けて懸命に働いた。
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戦禍の記憶は、人々の心に深い傷を残した。
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