神体
しんたい
名詞
標準
shintai
文例 · 用例
外にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、※びて腐蝕しながらも、奉納白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れられない関係があるらしい、鉄の槍身が、赤|錆びになって仆れていた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
富士の権現は信濃の国|浅間大神と、一神両座の垂迹と信ぜられていたところから、浅間菩薩ともいい、富士|浅間菩薩とも呼んだりしたが、本元の浅間山の方は、一の鳥居があるだけで、御神体は、山そのものに宿るとしてあるから、神社の鎮座がない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
石神井明神の神体たる石剣の如きもその一なり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
その御霊、御魂、御神体は、いかなる、いずれより、天降らせます。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
跣足が痛わしい、お最惜い……と、てんでに申すんですが、御神体は格段……お仏像は靴を召さないのが多いようで、誰もそれを怪まないのに、今度の像に限って、おまけに、素足とも言わない、跣足がお痛わしい――何となく漂泊流離の境遇、落ちゅうどの様子があって、お最惜い。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
それも、墓地の幽霊などに対する恐怖ではなく、神社の杉木立で白衣の御神体に逢った時に感ずるかも知れないような、四の五の言わさぬ古代の荒々しい恐怖感でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
夫婦は仰天して、桝をさかさにしたり叩いてみたり、そこら中を這い廻ってみたり、神棚を全部引下して、もったいなくも御神体を裏がえしたりひっくりかえしたり、血まなこで捜しても一枚の小判も見当らぬ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
正中二年十月と言えば、後醍醐天皇が、藤原資朝、藤原俊基等の近臣と王政の復古を謀って、その謀の泄れたいわゆる正中の変の起った翌月のことであるが、その二十一日に、山城、近江の二箇国に強震があって、日吉八王子の神体が墜ち、竹生島が崩れた。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
作例 · 標準
神社の奥には、触れることのできない神体がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ご神体は、鏡や剣、勾玉などであることが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
毎年、神体は新しいものに作り変えられる儀式がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
神体(しんたい)とは、神道で神が宿るとされる物体で、礼拝の対象となる。敬語の接頭辞を冠して御神体(ごしんたい)と呼称されることが多い。 宗像大社では沖ノ島、大神神社では三輪山が神体とされ、皇大神宮では三種の神器の一つの八咫鏡とされるなど様々である。
出典: 神体 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0