御神体
ごしんたい
名詞
標準
shintai
文例 · 用例
富士の権現は信濃の国|浅間大神と、一神両座の垂迹と信ぜられていたところから、浅間菩薩ともいい、富士|浅間菩薩とも呼んだりしたが、本元の浅間山の方は、一の鳥居があるだけで、御神体は、山そのものに宿るとしてあるから、神社の鎮座がない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その御霊、御魂、御神体は、いかなる、いずれより、天降らせます。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
跣足が痛わしい、お最惜い……と、てんでに申すんですが、御神体は格段……お仏像は靴を召さないのが多いようで、誰もそれを怪まないのに、今度の像に限って、おまけに、素足とも言わない、跣足がお痛わしい――何となく漂泊流離の境遇、落ちゅうどの様子があって、お最惜い。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
それも、墓地の幽霊などに対する恐怖ではなく、神社の杉木立で白衣の御神体に逢った時に感ずるかも知れないような、四の五の言わさぬ古代の荒々しい恐怖感でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
夫婦は仰天して、桝をさかさにしたり叩いてみたり、そこら中を這い廻ってみたり、神棚を全部引下して、もったいなくも御神体を裏がえしたりひっくりかえしたり、血まなこで捜しても一枚の小判も見当らぬ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
平素は遠雷のやうな存在思ひ出したやうに作品を堕す谷崎潤一郎は御神体のない拝殿のやうに大きい。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
その馬鹿丁寧で、良心的な態度は悪くはないが、原書を『原物』とみるといふ考へ方そのものは、神社から借りてきた原物的御神体を、内証でそつと模造するやうな、神秘的懺悔で原書なるものに接してゐることで滑稽極りない。
— 大波小波 『小熊秀雄全集-20』 青空文庫
これまではいわゆる両部混同で何の神社でも御神体は幣帛を前に、その後ろには必ず仏像を安置し、天照皇大神は本地大日如来、八幡大明神は本地|阿弥陀如来、春日明神は本地釈迦如来というようになっており、いわゆる神仏混淆が行われていたのである。
— 神仏混淆廃止改革されたはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
作例 · 標準
その神社の奥には、触れることのできない御神体が祀られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
御神体は、神聖な布で覆われ、一般公開されていない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
多くの人が、御神体を一目見ようと遠方から訪れる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash