汚辱
おじょく
名詞
標準
disgrace
文例 · 用例
それのめぐりを七人の天女は趾頭舞踊しつづけてゐるが、汚辱に浸る月の心になんの慰愛もあたへはしない。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
冤に泣く民の一人にても存在すると云ふことは聖代の歴史の一大汚辱なりとして恐懼自戒措く能はざる人人である。
— 平出修 『公判』 青空文庫
なおかつ今度は貧民に容易ならざる汚辱を蒙り、大に貴婦人社会の体面を傷けたれば、この際|屹と決心する処なかるべからずと、綾子が檄を飛ばせるなりき。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
汚辱の中にいながらも、堪え忍んで生きている男もいるのだ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
文芸の汚辱者として高品な某文芸新聞の譏笑を受けた事に就きましては、それらの凡てが真実で無かつたにせよ、小生は今更何等の弁解も致し度く御座いません。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
冷酷な自己批判の笞は一々哀れな霊魂を鞭ちます――如何にも小生は立派な倫理道徳の汚辱者に相違御座いません。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
精神的には導かれ守られる代りに、世俗的な煩労汚辱を一切|己が身に引受けること。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
將來臺灣ノ幾十倍ナル大領土ヲ南北滿州及ビ極東西比利亞ニ取得スベキ運命ニ於テ、同一ナル罪惡ヲ國家國民ノ責任ニ嫁セラルヽコトハ日本ノ國際的威嚴信用ヲ汚辱シ、土地ノ國際的分配ノ公正ノ爲メニ特ニ日本ノ享有セル領土擴張ノ生活權利ヲ損傷シ、如何ナル大帝國建設モ百年ノ壽ヲ全ウスル能ハザルベシ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
作例 · 標準
例句