截る
きる
動詞-五段-ラ行頻度ランク #6462 · 青空 382 例
標準
to cut (e.g. cloth)
文例 · 用例
しゃっ、しゃっ、落葉の線条を截る男の子の杖の音が、彼の頭のしんの苦痛の塊に気持ちよく沁みた。
— 岡本かの子 『伯林の落葉』 青空文庫
六面体では、対自性上の価値的対立と、対他性上の非価値的対立とは、上下の正方形の二対の対角線が六面体を垂直に截ることによって生ずる二つの互に垂直に交わる矩形によって表わされている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
暁さきは夜を截るほとゝぎす、 やがてはそらの菫いろ、小鳥の群をさきだてて、 くわくこう樹々をどよもしぬ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
娘の髪を截ることをお前に命令けよう。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
一たい彫金というものは、金で金を截る術で、なまやさしい芸ではないな。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
或事情に由つて凝る氣になつて居る人の爲す所は、張る氣で事に從ふとは異なるのであるから、たゞ其の打對つたところに意が太子の六臂の、用に應じて即ち※ずるが如く、江を截るの長網の、千萬億目、目々皆張つて、魚來れば便ち執ふるが如くである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ほつれ毛をかき上ぐるとき、また、蝋燭の心を截るとき、そは幾度かわが眼の前に光りたり。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
事を決する元来|癰を截るがごとし、多少の痛苦は忍ぶべきのみ。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫