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幽艶

ゆうえん
形容動詞名詞
1
標準
modest and beautiful
文例 · 用例
あ、この幽艶清雅な境へ、凄まじい闖入者!
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
空想的なるものの中の、最も空想的なもの、浪漫的なるものの中の、最も浪漫的なもの、情緒的(勿論日本的な)ものの中で、最も情緒的なもの、――それらが相寄り相集って、ここに幽艶・怪奇を極めた鏡花世界なるものを造り出す。
中島敦 鏡花氏の文章 青空文庫
ケルンの大伽藍の内部を祭壇のうえの奥の窓から彩色硝子をとおして覗くような、この現世離れのした幽艶なきらびやかさが刹那の私から観察の自由を剥奪した。
Mrs. 7 and Mr. 23 踊る地平線 青空文庫
どの作のどの女を見ても、幽艶、温雅、誠実、艶美、貞淑の化身であり、所有者でありながら、そのいずれにも何かしら作者の持っていたものを隠している。
長谷川時雨 樋口一葉 青空文庫
まことに幽艶な婦人である。
横光利一 厨房日記 青空文庫
幽艶女よ、女よ林中の陰ふかいすずやかな部屋に灯がともりおそき月木の間にさしいでて影をまとひ、色をまとひ愁ひつつ或は喜び、灯にうつり、影に入り秋の匂やかな二つの眼をぢつとそそいで夜に塗られた銀と藍との衣裳を引きゆたね小さい扇のやうな盃をあげしほの明るかつた時は曉色なすいつの夏の夜であつたらうか。
佐藤惣之助 季節の馬車 青空文庫
美しい孤独と言はうか――、さう言ふ幽艶なものに心を占められてしまふ。
折口信夫 市村羽左衛門論 青空文庫
理というのはなかなか油断のならんものですね」「おそろしいもんだね」 これで石亭が自白したようなものだと思うと、暗い水草を枕にしてひっそりと横たわっている娘の幽艶な死顔がありありと眼に見えてきた。
久生十蘭 水草 青空文庫
作例 · 標準
彼女は幽艶な着物姿で、私たちを迎えてくれた。
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幽艶な佇まいの女性が、静かに庭を眺めていた。
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その花は、派手さはないが幽艶な美しさがある。
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