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正調

せいちょう
名詞
1
標準
traditional tune
文例 · 用例
けだしこの人月並調を見る事多からざるを以て、その中の一体やや正調に近き者を取てかく評するなり。
正岡子規 俳諧大要 青空文庫
一つの例を言へば、安江不空氏が在原業平の研究のごとき、伊勢物語の歌を採つて業平の人物のすべてを推斷せんとするごときは至極の危險であるとなし、朝臣が自歌と認むべきものはごく少數であるとなし、その正調と目すべき數首の歌を擧げ示されたなぞは、たしかに有益な文字であつた。
島崎藤村 桃の雫 青空文庫
だから、万葉集にあるが為に、我々は一つ/\の歌を万葉正調としてゐるが、若し其等の作物が早く逸散して万葉集から離れてゐたとしたら、誰が万葉集の残りの歌と比べて、万葉調自身だと言ふだらう。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
けれども、此だけの事実を、曙覧は勿論、白雲居の歌会に列した――だらう――大秀その他の人々は、万葉正調と感じたかも知れない。
折口信夫 橘曙覧評伝 青空文庫
大阪の実川正調も名女形だったが、でぶでぶ肥って融通の利かぬ女形で、いつも三十代の女房、武家女房しか出来ず、東京の秀調よりはまあましであったが、美しくはなかった。
折口信夫 役者の一生 青空文庫
後者は古今の正調であり、まづは文学態度として見る事の出来るものである。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
万葉調は、古今風が短歌の正調ときめられてゐた時代には、ある軽みと、背優美味が感じられたかも知れない。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
ポンポン、ポンポン、ポンポンと、美妙な鼓の正調が、あざやかに抜けて来るからであった。
国枝史郎 名人地獄 青空文庫
作例 · 標準
彼は津軽三味線の正調を忠実に守り、演奏する。
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地域に伝わる正調の祭り歌が、村人によって歌い継がれている。
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彼の歌声は、正調の力強さと美しさを兼ね備えている。
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