胸奥
きょうおう
名詞
標準
one's heart of hearts
文例 · 用例
我邦に於て始めて、平民社界の胸奥より自然的育生の声を、この時代に於て聞きたるや。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
然るに恋愛なる一物のみは能く彼の厭世家の呻吟する胸奥に忍び入る秘訣を有し、奇しくも彼をして多少の希望を起さしむる者なり。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
同作家の「婦人に寄語す」と題する一篇を読まば、英国の如き両性の間柄厳格なる国に於てすら、斯の如き放言を吐きし詩家の胸奥を覗ふに足る可けむ。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
彼時に得たるものが深く胸奥に印して、抹除すること能はざればなり。
— 北村透谷 『心機妙変を論ず』 青空文庫
」と思つた時、かすかな恐れがふと影のやうに私の胸奥をかすめて消える。
— 水野仙子 『脱殼』 青空文庫
幽婉|奇聳の新声、今人胸奥の絃に触るるにあらずや。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
乃ち巴里叫喊地獄の詩人として胸奥の悲を述べ、人に叛き世に抗する数奇の放浪児が為に、大声を仮したり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
幽婉奇聳の新声、今人胸奥の絃に触るるにあらずや。
— 上田敏訳詩集 『海潮音』 青空文庫
作例 · 標準
彼の胸奥には、誰にも打ち明けていない強い決意が秘められていた。
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長年の思いを胸奥に抱え、彼は静かにその日を待った。
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作家は、人間の胸奥に潜む複雑な感情を見事に描き出した。
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