胸中
きょうちゅう
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #36579 · 青空 943 例
標準
one's heart
文例 · 用例
實に久しい間、私は自分の胸中を打ちあけて語るべき、眞のよき友人を持たなかつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
私たち不勉強の学生たちを気の毒に思い、彼の知識の全部を公開する事は慎しみ、わずかに十分の三、あるいは四、五、六くらいのところまで開陳して、あとの大部分の知識は胸中深く蔵して在るつもりでいたのだろうけれども、それでも、どうも、周囲の学生たちは閉口した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
ムカシ ムカシノオ話ヨ などと、間の拔けたやうな妙な聲で繪本を讀んでやりながらも、その胸中には、またおのづから別個の物語が※釀せられてゐるのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
などと、負け惜しみに似たやうな自問自答をして、さて、その父なる奇妙の人物は、ムカシ ムカシノオ話ヨ と壕の片隅に於いて、繪本を讀みながら、その繪本の物語と全く別個の新しい物語を胸中に描き出す。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかし、また、默つてゐる人によくありがちの、皮裏の陽秋といふんですか、そんな胸中ひそかに辛辣の觀察を行ふなんて事も、乙姫は決してなさらない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
へんな憂愁が浦島の胸中に湧いて出る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
自分の出鱈目を何でも信じてくれる者の胸中には、しばしば何かのおそるべき惡計が藏せられてゐるものだと云ふ事を、迂愚の狸は知らなかつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
その人たちの所謂「青春の純眞」とかいふものは、しばしばこの兎の例に於けるが如く、その胸中に殺意と陶醉が隣合せて住んでゐても平然たる、何が何やらわからぬ官能のごちやまぜの亂舞である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、長年抱えていた胸中の思いを、ついに親友に打ち明けた。
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「ありがとう…本当に嬉しいよ!」彼女は感謝の気持ちを胸いっぱいに叫んだ。
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あの時の後悔は、今も胸中に残っている。
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