疎んじる
うとんじる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to shun
文例 · 用例
支那が欧米に依存し日本を疎んじる結果がこの事変を捲き起したのだといふ議論は、一見筋が通つてゐるやうで、なにかお互にさつぱりしないものが後に残る。
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫
燈籠一本に庭の大部分の魅力をもたせなければならぬが、といっても他を疎んじるわけではない。
— 室生犀星 『庭をつくる人』 青空文庫
ほんとうに、何をさせてもこんな風に器用な妹なのであるが、………末っ児に生れて一番不仕合せに育ったせいか、自分達の誰よりも世故に長けていて、自分や雪子などの方が却って妹扱いされるくらいなのであるが、………自分は兎角雪子を不憫に思う余り、この妹を多少|疎んじる傾きがあったのはよくなかった。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
そればかりでなく、この頃は万力を少しくうとんじるような気色も見える。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
青木は親しみを表すかわりに挑戦的な表し方をするヒネクレた性癖のおかげで、彼が親しみをもつ人に限って、あべこべに彼をうとんじるという妙な喜劇に一生なやまされてきた。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
いっこう聴かれない進言に倦んじて、皇族さえ日に日に彼をうとんじるようになった」(クールロフ「ニコラス二世の回想」) 一九〇五年五月十四日、対馬沖でバルチック艦隊が全滅した。
— 久生十蘭 『淪落の皇女の覚書』 青空文庫
寺院だから、僧侶だから、神をうとんじるなどということがあってよいものでしょうか。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
小野の里の老人たちは「いよいよおきれいにはなったが、女らしゅうなくなった」といって、孤独な彼女をうとんじるようになった。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
例句