疎外
そがい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #18033 · 青空 181 例
標準
alienation
文例 · 用例
不安定の入り込む多くの場合には事がらが統計的になるので従来の物理学からはとかく疎外されがちであった。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
おそらく世界第一の火災国たる日本の消防がほとんど全く科学的素養に乏しい消防機関の手にゆだねられ、そうして、いちばん肝心な基礎科学はかえって無用の長物ででもあるように火事場からはいっさい疎外されているのである。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
特に上古から文芸復興期にかけ、全盛の栄華を尽した叙事詩は、十八世紀末葉以来|漸く人々に疎外され、最近に至って全く影の薄いものになってしまった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ち文芸復興期以来に於ける、理智偏重の啓蒙思潮が、近代初頭に於て反動され、人心の中に深く圧迫された感情が、一時に洋々として堤を切った為、此処に十九世紀浪漫主義の運動となり、古典韻文の生ぬるい叙事詩等が、非主観的として排斥され、非感情的として疎外されてしまったのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
かの女はむす子が一緒だったらどんなに楽しかろうと思って見るのだが、客を疎外するように取られる懸念から口に出しては云わなかった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
彼は全体の団結から疎外されているのが口惜しいのでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
兩者の間には何等其の性質を變化せしむべき作用の起るでもなく、其れは水が油を疎外するのか、油が水を反撥するのか遂に溶け合ふ機會が無いのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
彼は僅に三|人の家族が油の如く水に彈かれても疎外されても只凝結して居ることにのみ、假令慰藉されないまでも不安を感ずることなしに其の日/\と刻んで暮して行くことが出來るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
現代社会では、多くの人々が疎外感を感じている。
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職場での孤立は、従業員に深い疎外感を抱かせる原因となる。
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彼はグループから疎外され、居場所を見つけることができなかった。
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ウィキペディア
疎外 とは、哲学、経済学用語としては人間が作った物(機械・商品・貨幣・制度など)が人間自身から分離し、逆に人間を支配するような疎遠な力として現れること。またそれによって、人間があるべき自己の本質を失う状態をいう。
出典: 疎外 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0