危懼
きく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #8643 · 青空 51 例
標準
apprehension
文例 · 用例
町全体の神経は、そのことの危懼と恐怖で張りきっていた。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
」と幾多の危懼、憂慮を包める声音、==お謂でないよ==は符牒のようなり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
娘の利発な思慮深い性質を充分信じていたので、その恋愛についても、危懼する必要は殆どないわけだったが、不運な想い出をもった母親にしてみれば、矢張り心もとなく思われたのであろう。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
さらにまた、堀木と附合って救われるのは、堀木が聞き手の思惑などをてんで無視して、その所謂|情熱の噴出するがままに、(或いは、情熱とは、相手の立場を無視する事かも知れませんが)四六時中、くだらないおしゃべりを続け、あの、二人で歩いて疲れ、気まずい沈黙におちいる危懼が、全く無いという事でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
今年七十有一、筋力衰微し、朝夕|危懼す、慮るに終らざることを恐るのみ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
可心にとって、能登路のこの第一歩の危懼さが、……――実は讖をなす事になるんです。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
然し私の怯えた心はその何れにも無条件的な信頼を持つことが出来ないで、危懼と躊躇とに満ちた彷徨の果てには、我ながら憐れと思う自分自身に帰って行くのだ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
私は深い危懼を以てお前の例の先き走りを見守っていた。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
作例 · 標準
将来への経済的な危惧から、彼は一層貯蓄に励むようになった。
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高齢の親の健康状態を危惧し、定期的に実家へ様子を見に行っている。
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この大規模なプロジェクトの実行には、技術的な危惧が数多く伴う。
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最近の不安定な国際情勢を危惧し、海外への投資は控えることにした。
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