菊
きく異読 キク
名詞頻度ランク #11099 · 青空 4951 例
標準
chrysanthemum (Chrysanthemum morifolium)
文例 · 用例
菊岡久利の詩が、記憶を可なり無雑作に書き付けてゐる場合にも、猶一貫した流れを見せる所以のものは、彼のその克己が、彼の遠近法を乱すことがないからである。
— 中原中也 『菊岡久利著「貧時交」』 青空文庫
秋日行語〔菊もうららに〕萩原朔太郎菊もうららに咲きいでたれど我身は砂丘に寄りて悲しめりさびしや海邊のおくつきに路傍の草を手向くることこのわびしきたはむれにひとり樹木にすがりつきたましひも消えよとむせびなく。
— 〔菊もうららに〕 『秋日行語』 青空文庫
蚊ふすべをするため、ジヨチウ菊を燃したばかりだといふので、部屋の中には煙が残つてゐた。
— 中原中也 『古本屋』 青空文庫
常々菊池寛氏を敬愛して「英雄」と呼んで居たのも、やはりその反性格の爲であつて、丁度あの神經質のボードレエルが、豪放で世俗的なユーゴーを崇敬して居たのと同じである。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
17 故人は平常、常に菊池寛氏を以て「私の英雄」と稱してゐた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
私が講義のあいまあいまに大学の裏門から公園へぶらぶら歩いて出ていって、その甘酒屋にちょいちょい立ち寄ったわけは、その店に十七歳の、菊という小柄で利発そうな、眼のすずしい女の子がいて、それの様が私の恋の相手によくよく似ていたからであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
私の恋の相手というのは逢うのに少しばかり金のかかるたちの女であったから、私は金のないときには、その甘酒屋の縁台に腰をおろし、一杯の甘酒をゆるゆると啜り乍らその菊という女の子を私の恋の相手の代理として眺めて我慢していたものであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
「いいえ、菊ちゃんにはかないません」私は固くなって、へんな応えかたをした。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
作例 · 標準
秋になると、庭の菊が色とりどりに咲き誇る。
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お彼岸には、お墓参りの際に菊の花をお供えするのが習慣だ。
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「わあ、この菊、すごく大きくて立派だね!」と、友人が感心していた。
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茶道では、床の間に飾る花として菊が好まれることもある。
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