前表
ぜんぴょう
名詞
標準
omen
文例 · 用例
是しかしながら汽車がやがて飛行機に成つて、愛宕山から大阪へ空を翔る前表であらう。
— 泉鏡太郎 『大阪まで』 青空文庫
なおかくの通りの旱魃、市内はもとより近郷隣国、ただ炎の中に悶えまする時、希有の大魚の躍りましたは、甘露、法雨やがて、禽獣草木に到るまでも、雨に蘇生りまする前表かとも存じまする。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
私等が本宅へ立帰って、その嬢様にはこの隠居所を貸すとしよう)――御夫婦、黒門を出さしったのが、また世に立たっしゃる前表かの。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
アア、二箇揃っていたものをいかに過失とは云いながら一箇にしてしまったが、ああ情無いことをしたものだ、もしやこれが前表となって二人が離ればなれになるような悲しい目を見るのではあるまいかと、痛くその時は心を悩ました。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
尚ほ恁くの通りの旱魃、市内は素より近郷隣国、唯炎の中に悶えまする時、希有の大魚の躍りましたは、甘露、法雨やがて、禽獣草木に到るまでも、雨に蘇生りまする前表かとも存じまする。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
享徳二年八月伊勢、八幡、住吉三社の神馬同時に死す、応仁大乱の前表という(『和漢三才図会』七四)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
大乱の初まりより十四年昔で、前表もこのように早手廻しではかえって間に合わぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
下人祝してお前は長崎丸山の出島屋万六とて女郎屋の一番名高い轡、その轡へ新しい上赤貝の女郎が思い付いて招かぬに独り食い付くと申す前表と悦ばす所あるはこれに拠って作ったのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
今日の良い天気は、何か良いことの前表だと感じた。
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不吉な出来事が続くのは、悪い事態の前表に違いない。
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歴史上の大事件には、必ず何らかの前表があったと言われている。
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