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兆し

きざし
名詞頻度ランク #12368 · 青空 162
1
標準
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文例 · 用例
甚だしい心配の度に腹に固い固まりが出来る彼女の習慣の、その兆しを下腹部に感じながら、彼女は洋燈を掃除した。
梶井基次郎 不幸 青空文庫
狐が化かしにでも来たのじゃあねえかな」 化かす積りならば、そのまま無事に立ち去る筈もあるまいと思うに付けて、ほろよい機嫌の道楽者は俄かに一種のいたずらっ気を兆した。
十五夜御用心 半七捕物帳 青空文庫
」 出る先へ立って、お神は銀子の寿々龍にそんなことを言って聞かせたが、そういうものが一人現われたのは、この土地にも春らしい気分が兆しはじめ、人馬も通えるように堅く張り詰めた河の氷もようやく溶けはじめたころで、町は選挙騒ぎでざわめき立っていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
そして或る一點へ進まうとする根強い力が既に兆してゐるのをみんなは意識してゐた。
南部修太郎 猫又先生 青空文庫
表面は氷で青白いけれども、何となく底の下から緑いろの水の潤みを感じさせている湖水は、うごめく春の兆しを月光に見破られまいと強いて面衣を緊くしているようにも取れます。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
多可子はまさに死んで行こうとする少女が、漸く兆し初めた性の本能をわずかに自分の身辺に来る一人の男性である華岡医師に寄せ掛けているのを考えると不憫であった。
岡本かの子 勝ずば 青空文庫
哀れなるかな、激烈なる生存競争に敗れて気息|奄々たる、一頭の成牝若くは処女獣をさえ収め得ず、小なる小なるハーレム一つ創り得ずに止む永遠の孤独者、または昨の英雄、かつてのハーレム中の獰猛者、しかもまた老大奮わぬ今日の悶々者、かつはまた既に煩悩の兆して、未だ力弱き半成牡。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
だがそれと同時に、早くも此の新政府の要人連の間に、逆境時代には見られなかった内部的対立が兆していた。
菊池寛 四条畷の戦 青空文庫
作例 · 標準
空に虹がかかり、明日の好天の兆しだと言われている。
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景気回復の兆しが見え始め、人々の表情が明るくなった。
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新しいリーダーの登場は、チームに変化の兆しをもたらした。
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雲行きが怪しくなってきたので、雨の兆しだと感じた。
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