去来
きょらい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #43252 · 青空 503 例
標準
coming and going
文例 · 用例
そうした時、彼は外界の自然を見る代りに、じっと自己の心を見つめ、内界の去来する影を眺めた。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
自分だけ早くから寝てもなかなか寝付かれないので、もう帰るかもう帰るかと心待ちにしていると自然と表通りを去来する人力車の音が気になる。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
雲の去来は翁の眠っている暇にも続けられていた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
雁やつばめの去来は昔の農夫には一種の暦の役目をもつとめたものであろう。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
されば大川の水のおのづからに土砂を流出するもの、極めて自然の状態をなして遠浅の海底を形づくるが中に、佃島の東の本澪の遠く南品川の沖に達すると、佃島西の上総澪の月島下流に至るとの二線がやゝ深き水路をなすあるのみ、岩礁の伏在するもなく、特別の潮路の去来するもなし。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
人独り居るは好ましきことに非ず、余は他の室に乗換へんかとも思つたが、思い止まつて雨と霧との為めに薄暗くなつて居る室の片隅に身を寄せて、暮近くなつた空の雲の去来や輪をなして回転し去る林の立木を茫然と眺めて居た。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
余が今しも車窓より眺むる処の雲の去来や、樺の林や恰度それであつた。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
去来する浪に人の胸や腹が浸ったり現われたりしている。
— 寺田寅彦 『海水浴』 青空文庫
作例 · 標準
「駅には、旅立つ者、帰郷する者、様々な人々の去来があった。」
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「古都の石畳には、幾世紀もの人々の去来の記憶が刻まれている。」
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「心の中を去来する様々な感情に、彼は戸惑っていた。」
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「季節の去来とともに、自然は姿を変えていく。」
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