お香
おこう
名詞
標準
incense
文例 · 用例
老人は声高に、「お香、今夜の婚礼はどうだった」と少しく笑みを含みて問いぬ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
おい、お香、おれが今夜|彼家の婚礼の席へおまえを連れて行った主意を知っとるか。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
老夫はその肩に手を懸けて、「どうだお香、あの縁女は美しいの、さすがは一生の大礼だ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
なあ、お香、いつぞや巡査がおまえをくれろと申し込んで来たときに、おれさえアイと合点すりゃ、あべこべに人をうらやましがらせてやられるところよ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
四 老人はとっさの間に演ぜられたる、このキッカケにも心着かでや、さらに気に懸くる様子もなく、「なあ、お香、さぞおれがことを無慈悲なやつと怨んでいよう。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
え、お香、そうしておまえの苦しむのを見て楽しむさ。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
どうだい、おまえは思い切れるかい、うむ、お香、今じゃもうあの男を忘れたか」 女はややしばらく黙したるが、「い……い……え」ときれぎれに答えたり。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
いかにお香はこの振舞を伯父に認められじとは勉めけん。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
作例 · 標準
例句