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旧棲

きゅうせい
名詞
1
標準
old home
文例 · 用例
椿岳の伝統を破った飄逸な画を鑑賞するものは先ずこの旧棲を訪うて、画房や前栽に漾う一種異様な蕭散の気分に浸らなければその画を身読する事は出来ないが、今ではバラックの仮住居で、故人を偲ぶ旧観の片影をだも認められない。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
円福寺というは紅葉の旧棲たる横寺町の、本との芸術座の直ぐ傍の日蓮宗の寺である。
――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 淡島椿岳 青空文庫
馬琴の旧棲は何度も修繕されて殆んど旧観を喪ってるから、崩壊しても惜くないが、台所口の井戸は馬琴の在世時のままだそうだから、埋められたと聞くと惜まれる。
――尾崎紅葉―― 硯友社の勃興と道程 青空文庫
すべて名所旧蹟の近くに住居を構へるといふ事は、自分にとつては兎も角も、訪ねて来るお客達にとつては、分り易くて便利なものだが、生憎タルボツト氏は従来一度も国祖の旧棲を訪ねた事が無いので、一寸方角が立たなくなつた。
大正六(一九一七)年 茶話 青空文庫
当時頼春水の寄せた詩に、「移住林泉新賜第、擬成猿鶴旧棲山」の一聯がある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
それが芝翫旧棲に帰り川上死して、間もなく、その計画も一空に帰し、日露戦後の新興的元気をともなって市民享楽の中心は、山をのぼって本郷台に押し上り、本郷座の新派が一時栄えて、また下町に復帰したが、二度と神田へは戻ってこなかった。
楠山正雄 神田界隈 青空文庫
作例 · 標準
「ふとした拍子に旧棲のことが懐かしくなり、休日にかつての街を散策してみた。」
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旧棲を離れてから早十年、駅前の風景はすっかり変わってしまったけれど、あの公園だけは当時のままだ。」
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「いつか成功して、今の家を離れても、この旧棲で過ごした時間は忘れないだろう。」
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