艱苦
かんく
名詞
標準
hardship
文例 · 用例
宗谷〔一〕宮沢賢治まくろなる流れの岸に根株燃すゆふべのけむりこらつどひかたみに舞ひてたんぽゝの白き毛をふく丘の上のスリッパ小屋に媼ゐてむすめらに云ふかくてしも畑みな成りてあらたなる艱苦ひらくと
— 宮沢賢治 『宗谷〔一〕』 青空文庫
しかも一旦は幸いにその危機を脱出し得ながら、その後更に肉体にも精神にも種々の艱苦を嘗めて、結局は死の手を免れ得なかった人々もまた悲惨である。
— 岡本綺堂 『九月四日』 青空文庫
そして又真正面から見た「にッたり」の木彫に出会って、これが自分で捌き得る人物だろうかと、大に疑懼の念を抱かざるを得なくなり、又今更に艱苦にぶつかったのであった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
眞實の旅行にして見れば、旅行を好むにして見ても、尚且つ風雪の惱みあり、峻坂嶮路の艱あり、或時は磯路に阻まれ、或時は九折の山逕に、白雲を分け、青苔に滑る等、種々なる艱苦を忍ばねばならぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
後年の孔子の長い放浪の艱苦を通じて、子路ほど欣然として従った者は無い。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
いづれも、日向以来歴戦の艱苦を顔に刻みつけた戦場生き残りの士であり、その盛儀に列した感慨は、どんなであつたであらうか。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
真実の旅行に於いては旅行を好むにしても尚かつ風雪の悩みがあり峻坂険路の艱難があり、或る時は磯路に阻まれ、或る時は九折の山路に白雲を分け青苔に滑る等、種々な艱苦を忍ばなければならない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
その時たちまち故郷を懐うて死ぬべく覚えたので、王宮を脱走してアラビヤに帰り、名を変じ僧服し徒歩|艱苦してカウカバン市に近づき還った。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
異国の地で言葉も通じず、食料すら事欠く艱苦の時代を、彼らは不屈の精神で生き抜いた。
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「あの頃の艱苦があったからこそ、今の成功があるんだよ」と社長は苦笑いしながら振り返った。
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七大陸最高峰を制覇するまでの道のりは、想像を絶する艱苦と孤独との戦いだったという。
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師匠の厳しい指導という艱苦に耐え、ようやく自分の店を持つことを許された。
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