困苦
こんく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
privation
文例 · 用例
殆ど空手業を始めた困苦は一通りでない。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
八年間、その間には、往年の呑気な帝国大学生の身の上にも、困苦窮乏の月日ばかりが続きました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
丁度維新の當士勤王家が困苦をなめた樣な了見にならなくては駄目だらうと思ふ。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
憎いとは思いながらも、非常の不便を忍び困苦を甘受せねばならぬ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
他の疲憊困苦に乘じて、之を搏噬するが如きは、野獸の所爲で有つて、是の如きの心を有せる野獸は、今猶野獸の生活を續けて居るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
如何に財に富み、地位に於いて高くとも、天の時、地の状態等に因つて、相當の困苦艱難に遭遇するのは、旅行の免れない處である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
そして又其の靈光神威に勵まされたことは、御伽談の魔力ある寶物を掌裏にした人が、一切の困苦や厄難を物の數ともせざるが如く、如何に二人に無限の希望と怡悦と勇氣とを與へて、四圍の慘苦の光景に堪へ、一身の氣分を緊張せしめた事で有らう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
如何なる困苦にも堪うるを、これ能く忍ぶという、一瞬にして五体を隠す所謂五遁の術をも、これ能く忍ぶという。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
作例 · 標準
戦争の経験は、多くの人々に計り知れない困苦をもたらした。
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貧困の中で育った彼は、幼い頃から困苦を知っていた。
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困難な状況にもめげず、彼は困苦を乗り越えて成功を掴んだ。
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