入相
いりあい
名詞
標準
sunset
文例 · 用例
其二 弓張月の漸う光りて、入相の鐘の音も収まる頃、西行は長谷寺に着きけるが、問ひ驚かすべき法の友の無きにはあらねど問ひも寄らで、観音堂に参り上りぬ。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
雪の頂から星が一つ下がったように、入相の座敷に電燈の点いた時、女中が風呂を知らせに来た。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
それでははじめから、そうしてあげるのだったんですが、手はなし、こうやって小児に世話が焼けますのに、入相で忙しいもんですから。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
これが、不思議に客人の気を悪くして、入相の浪も物凄くなりかけた折からなり、あの、赤鬼青鬼なるものが、かよわい人を冥土へ引立てて行くようで、思いなしか、引挟まれた御新姐は、何んとなく物寂しい、快からぬ、滅入った容子に見えて、ものあわれに、命がけにでも其奴らの中から救って遣りたい感じが起った。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
……聞く人一しおいたわしく、その姿を見おくりけるに、限ある命のうち、入相の鐘つくころ、品かわりたる道芝の辺にして、その身は憂き煙となりぬ。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
――すぐこの階のもとへ、灯ともしの翁一人、立出づるが、その油差の上に差置く、燈心が、その燈心が、入相すぐる夜嵐の、やがて、颯と吹起るにさえ、そよりとも動かなかったのは不思議であろう。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
その時、京の五条とか三条あたりとかの暮方の、草の垣根に、雪白な花の、あわれに咲いたお話をききましたら、そのいやな入相が、ほんのりと、夕顔ほどに明るく、白くなりましてございましてね。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
そしてこういう加工用剤は工場の持ちだったのでとても輸入相場が高価くて使い切れないようになりました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
入相の時刻になると、山間には霧が立ち込め始めた。
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海辺で入相を眺めていると、一日の疲れが癒されるようだった。
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入相の空に一番星が瞬き、ロマンチックな雰囲気を醸し出す。
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画家は入相時の淡い光を捉えようと、キャンバスに向かっていた。
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標準
evening bell
作例 · 標準
遠くの寺から入相の鐘が鳴り響き、静寂な村に溶け込んでいった。
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入相の鐘の音が聞こえる頃、子供たちは家に帰る時間だ。
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かつて、入相の鐘は一日の終わりを告げる合図だった。
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