火船
かせん異読 ひぶね
名詞
標準
fire ship
文例 · 用例
花火船の艫にしゃがんでいた印半纏の老人は、そこに立ててあった、赤地に白く鍵屋と染め出した旗を抜いて、頭の上でぐるぐると大きく振り廻した。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
松二郎は、何かたよりなく一座の會話からはなれて川添の方の二階の欄干に身を寄せて、今しも兩國へ兩國へとくりだす花火船を見るともなく眺めてゐた。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫
「みんな幸福なんだ」 花火船の客はもう萬世のあたりできこしめしたらしく隣りの船の若い女に戲談を投げかけてゐる。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫
徳川|慶喜公火船に乘りて江戸に歸り、諸侯を召して罪を俟つの状を告ぐ。
— 南洲手抄言志録 『南洲手抄言志録』 青空文庫
」〔洛城|纔カニ下レバ便チ江城/火船輪ヲ転ジテ紫焔明ラカナリ/二百年来曠典ヲ修メ/両三日ノ裏ニ遐程ヲ了ヘリ/海神護送シテ海波穏ヤカ/天日照臨シテ天気晴ル/駕ヲ税キテ今|自リ庶政ヲ親ル/小儒|私カニ擬ス昇平ヲ頌ヘント〕 六月二十二日大沼又三郎が横浜に没した。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
まず、二十艘の火船を先頭にたて、そのあとに、四隻の兵船を繋けた。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
かねて、巧みに偽装して、先頭に立てて来た一団の爆火船隊――煙硝、油、柴などの危険物を腹いっぱい積んで油幕をもっておおい隠してきた快速艇や兵船は――いちどに巨大な火焔を盛って、どっと、魏の大艦巨船へぶつかって行った。
— 望蜀の巻 『三国志』 青空文庫
こないだからもな、風邪ひいとるんやけど、しんどうてな、おかあはんは休めというけど、うちは休まんのや」「薬は飲んでるのか」「うちでくれたけど、一服五銭でな、……あんなものなんぼ飲んでもきかせん」 喬はそんな話を聞きながら、頭ではS―という男の話にきいたある女の事を憶い浮かべていた。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
作例 · 標準
敵の艦隊を壊乱させるため、古い帆船に可燃物を積んで火船として突撃させた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
風上から放たれた火船が、次々と敵船に引火し、港内は大混乱に陥った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「おい、あっちから火船が来るぞ! 舵を切れ、全力で回避しろ!」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
歴史の教科書で、古代の海戦における火船の役割について学んだ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
steamship (esp. a paddle steamer)
作例 · 標準
明治初期の港には、黒い煙を吐き出しながら進む外輪の火船が停泊していた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「昔はあんな火船に乗って、何日もかけて海を渡っていたんだよ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
浮世絵には、文明開化の象徴として蒸気機関を積んだ火船が描かれている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
古い資料を調べると、この航路に初めて火船が導入された時期が記されていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
標準
ship with a fire to attract fish while net fishing at night (prior to the invention of electric fish-luring lights)
作例 · 標準
闇夜の海に浮かぶ火船の灯りが、水面を幻想的に照らし、魚群を引き寄せる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「今夜は火船の火がよく見えるな。大漁だといいんだが」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
電気が普及する前、漁師たちは火船を操り、伝統的な夜間漁を行っていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
海岸沿いの村では、今でも祭りの行事として火船を出す風習が残っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
火船(かせん、ひぶね)とは、可燃物や爆発物を積載して敵艦船に体当たり攻撃をしかける船のこと。焼き討ち船とも呼ばれる。
出典: 火船 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0