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歌仙

かせん
名詞
1
標準
great (waka) poet
文例 · 用例
ひとたび世界を旅行して日本へ帰って来てそうして汽車で東海道をずうっと一ぺん通過してみれば、いかにわが国の自然と人間生活がすでに始めから歌仙式にできあがっているかを感得することができるであろうと思う。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
今連句歌仙の三十六句をたとえば(表六句)(裏と二の表裏合わせて二十四句)(名残の裏六句)と分けて、これを三部形式あるいはソナタ形式にたとえてみることもできないことはないが、この対比はそれほど適切とは思われない。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
そこで今試みに歌仙の一つを取って考えてみると、少なくも私だけの感じでは、形式的にも最初の表六句は一つの楽章を作り、次に裏の十二句が又一つの楽章、次に二の表の十二句が第三楽章、そうして最後の六句が第四の終局楽章を形成していると言ってもたいした無理な比較ではないような気がするのである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
ただこの比較から得らるる一つの暗示は、歌仙の形式で芭蕉以来の伝統的な形式とちがった、西洋音楽のそれのようなものをも作りうるのではないかということ、またこれと逆に俳諧の構造を音楽のほうに移して連句的な楽章配置をもったソナタやコンツェルトを作ることはできないかということである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
それと同様に、歌仙でもあまり美しい上品なそして句調の平滑な句が続くと、すぐだれて来て活気がなくなる。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
連句と音楽とのいろいろな並行性を考えるときに、いつも私の痛切に感じる一つの点は、歌仙の終局の数句の推移の感じが実によく楽曲の終節の感じに似ていることである。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
これと同様なことは歌仙の他の部分と楽曲のこれに対応する部分についてもある度までは言われるように思う。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
従ってこれらの音に相当する要素には一つ一つとしての「意味」はあっても一編の歌仙全体にはなんらの物語の筋は作り上げない。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
作例 · 標準
三十六歌仙の一人として、その名を知らぬ者はいないだろう。
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彼の詠んだ歌は、流麗な言葉遣いと深い情趣で、まさに歌仙の境地だ。
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「この短歌、すごく感動した!まるで昔の歌仙が詠んだみたいだ。」
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歌仙の書いた手紙からは、当時の文化や人々の暮らしぶりが垣間見える。
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