汽船
きせん
名詞
標準
steamship
文例 · 用例
トリスタン・コルビエールは、千八百四十五年、七月十九日、午前八時、モルレーに於て汽船会社の社長の息子として生れ、千八百七十五年、三月一日午後十時同所で死んでゐるから三十年に足らぬ生涯であつた。
— 中原中也 『トリスタン・コルビエールを紹介す』 青空文庫
その頃はもちろん自動車はおろか乗合馬車もなく、また沿岸汽船の交通もなかった。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
室戸岬が日本何景かの一つになってから観光客が急に多くなり、今では、汽車こそまだ開通しないが、自動車や汽船で楽に日帰りが出来るそうである。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
右には未だ青き稲田を距てて白砂青松の中に白堊の高楼|蜑の塩屋に交じり、その上に一抹の海青く汽船の往復する見ゆ。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
しばらくすると二階で「汽船が見えました」と御竹の声。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
奥からは「汽船が見えました。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
そのうち汽船の碇を下ろす音が聞えて汽笛一声。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
霧がまた少し来た、夜になると、甲府市の電燈が黄いろの珠のように、混沌の底から、ボーッと見えた、先刻の汽船といい、この電燈といい、人間に遇わずに、山から山を伝わって、野獣のような生活をつづけていた人々の胸をおどらせた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
作例 · 標準
「あ、見て!水平線の向こうから汽船が煙を吐きながら近づいてくるよ。」
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かつてはこの港も、多くの汽船が出入りして石炭の積み下ろしで活気に溢れていた。
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祖父の古い日記には、若かりし頃に汽船で一ヶ月かけてサンフランシスコへ渡った冒険譚が綴られていた。
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波間に漂う汽船の汽笛が、夕暮れの静かな入り江に低く響き渡った。
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