藩侯
はんこう
名詞
標準
feudal lord
文例 · 用例
藩侯の宝物蔵にあったという、由緒づきの大な遠目金を台つきで廻転させるのであるから、いたずらものを威嚇するのは十分だが、慌しく映るものは――天女が――縞蛇に――化鳥に―― またたちまち……「やあ、轆轤首の女だ、運五郎。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
すべて旧藩侯の庭園だ、と言うにつけても、贈主なる貴公子の面影さえ浮ぶ、伯爵の鸚鵡を何としょう。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
殊に藩侯もその不思議な娘をひそかに御覧になるかも知れないといふやうな内意を洩れ聞いてゐるので、町役人どもは何うしても彼女を召連れて行かなければならないと思つたので、かれらは暗い部屋にかくれてゐる娘をたづねて、親たちに代つて色々に説得したが、彼女は矢はり得心しなかつた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
町役人から重ねて其次第をとゞけ出ると、藩侯も頗る奇怪に思はれて、早速に堀のなかを詮議しろとの命令を下された。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
鬼武は本名を前野曼助といい、以前は某藩侯の家来であったが、後に仕を辞して飯田町に住み、更に浅草の姥ヶ池のほとりに住んでいたという。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
娘のとき藩侯夫人の女秘書のようなことをして、藩侯夫妻が欧洲の公使に赴任するとき伴われ、それから帰りには世界の国々をも廻って来た女だけに、自分の畑へ水を引くように、私を励ました。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
儺はれし我の来し方ここにして早や遥かなり帰り今在りこれの子ら歎知らざり我が言ふをただおもしろと笑ひ爆ぜたる我が声にひびき応ふる子らありて顔ことごとく笑ひくづれつ沿道沖端に近づくに、城内、矢留両小学校の生徒、既に旧藩侯邸の前に整列して我が一行を迎ふるあり。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
雨に佇ち竝びゐやまふ子ら見れば我幼なくてかくも迎へし林泉の鴨旧藩侯邸の林泉は古来の名苑にして、所在の鴨おのづからに集り嬉遊するもの数を知らず。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
作例 · 標準
その藩侯は、領地の発展に尽力したことで知られている。
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藩侯の命令により、新たな城が築かれることになった。
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彼は藩侯の直属の家臣として、重要な役割を担っていた。
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