異形
いぎょう
名詞-の形容詞形容動詞名詞頻度ランク #26582 · 青空 290 例
標準
fantastic
文例 · 用例
林の奧の、やや廣い草原に、異形の物が十數人、と言ふのか、十數匹と言ふのか、とにかく、まぎれもない虎の皮のふんどしをした、あの、赤い巨大の生き物が、圓陣を作つて坐り、月下の宴のさいちゆうである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
昼間気のつかなかった樹木が異形な姿を空に現わした。
— 梶井基次郎 『闇の絵巻』 青空文庫
裾短かで袖は肱より少い、糊気のある、ちゃんちゃんを着て、胸のあたりで紐で結えたが、一ツ身のものを着たように出ッ腹の太り肉、太鼓を張ったくらいに、すべすべとふくれてしかも出臍という奴、南瓜の蔕ほどな異形な者を片手でいじくりながら幽霊の手つきで、片手を宙にぶらり。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
その水中を泳ぐ格好がなかなか滑稽で愛敬があり到底水上では見られぬ異形の小妖精の姿である。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
夕ぐれ庫裡へ行燈の油を取りに行く僧も、薬石と名づけられる夕飯を取り囲んで箸を上げ下げしている衆僧も、饑え渇ける異形のものとしか見えなかった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
事面倒と思はゞ、昔話に聞く海賊船の戰術を其儘に、鋭き船首は眞一文字に此方に突進し來つて、手に/\劍戟を振翳せる異形の海賊輩は亂雲の如く我が甲板に飛込んで來るかも知れぬ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
早や内へ入るものがあって、急に寂しくなったと思うと、一足|後れて、暗い坂から、――異形なものが下りて来た。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
」 そこで、一行異形のものは、鶩の夢を踏んで、橋を渡った。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
作例 · 標準
その彫刻は、人間の想像力を超えた異形のフォルムをしており、見る者を圧倒した。
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深海で発見された新種の生物は、これまでにない異形の姿をしており、科学者たちの間で大きな話題となった。
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そのSF映画に登場する宇宙船のデザインは、これまでにない異形のもので、観客を驚かせた。
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山頂から見下ろす雲海は、まるで異形の絵画のように幻想的で、現実とは思えない光景だった。
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