正形
せいけい
名詞
標準
文例 · 用例
これに反して、「いき」と見られた結振りは銀杏髷、楽屋結など略式の髪か、さもなくば島田でも潰し島田、投げ島田など正形の崩れたものであった。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
明るい光りの中に生きていて、色彩がはっきり見える画家には、物の正形というものはない。
— 豊島与志雄 『自由人』 青空文庫
――厳密にこうした、世界の解釈に止まろうと欲する無の論理こそは、最も徹底した純正形而上学・観念論である。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
介殻の蝶番部に相当する外套膜にできるものは不正形であるが、非常に光沢のよい長円形の物が生ずることがある。
— その六 血を見る真珠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
空倉庫と塀と川とに挟まった、不正形の空地はなるほど白昼の密会に持って来いの場所です。
— 野村胡堂 『悪人の娘』 青空文庫
ギルマンの部屋はかなり大きかったにも拘らず、奇妙な不正形をしていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫
次第次第に、彼は自分の部屋にある不正形の壁と天井とに惹き付けられていった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫