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妖物

ようぶつ
名詞
1
標準
ghost
文例 · 用例
」 少年は余りの事に、「ははははは、何だか妖物ででもあるようだ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
「私は妖物としか考えないの、まさか居ようとは思われないけれど。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
」「妖物ですとも、妖物ですがね、そのくなくなした処や、天窓で歩行きそうにする処から、黄色く※った処なんぞ、何の事はない婆の毛虫だ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
」 説き得て可しと思える状して、「叔母さんは、その婆を、妖物か何ぞのように大騒ぎを遣るけれど、気味の悪い、厭な感じ。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
まあ、こんな人たちもあるに、あの婆さんを妖物か何ぞのように、こうまで恐がるのも、と恥かしくもあれば、またそんな人たちが居る世の中に、と頼母しく。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
何も、妖物が出るの、魔が掴むのということは、目の前にあるとも思わないが、昔からまるで手も足も入れない処じゃあ、人の知らない毒虫が居て刺そうも知れず、地の工合で蹈むと崩れるようなことがないとも限らないから。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
弱虫ばかり、喧嘩の対手にするほどのものも居ねえ処だから、そン中へ蹈込んで、骨のある妖物にでも、たんかを切ってやろうと、おいら何するけれども、つい忙いもんだから思ったばかし。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
まず鎌倉に立越えてと、やがて時刻になりしかば、終汽車に乗り込みて、日影ようよう傾く頃、相州鎌倉に到着なし、滑川の辺なる八橋楼に投宿して、他所ながら赤城の様子を聞くに、「妖物屋敷、」「不思議の家、」あるいは「幽霊の棲家、」などと怪しからぬ名を附して、誰ありて知らざる者無し。
泉鏡花 活人形 青空文庫