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巷説

こうせつ
名詞
1
標準
gossip
文例 · 用例
ひとの心裡の説明は、その御当人にさえうまく出来ないものらしいし、まして私のような鈍才無学の者には、他人の気持など、わかりっこないのであるが、しかし、巷説の魯迅の転機は、私にはどうしても少し腑に落ちないところがあるので、敢えて苦手の理窟を大骨折りで述べて見た次第である。
太宰治 惜別 青空文庫
これは元禄十五年に於ける京の巷説の一つである。
田中貢太郎 蠅供養 青空文庫
既にマリアをわがいひなづけの妻といへば、巷説は早くアヌンチヤタの病床に聞え居りて、マリアさへ其口より、さがなき人の言草を聞きつるなるべし。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
さればこそ同じ無稽の巷説は、わがマリアを敬することロオザを敬すると殊ならざるを見ながら、謬りて我をもてマリアに戀するものとなすなれ。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
巷説には水戸侯と血縁があるなどといったそうであるが、どうしてそんな説が流布せられたものか、今考えることが出来ない。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
かつて江戸町奉行がこれを撃つことを禁ぜようとしたが、津軽家が聴ずに、とうとう上屋敷を隅田川の東に徙されたのだと、巷説に言い伝えられている。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
巷説阿部正弘遺体西福寺門内に入る、此時暴に大雷雨、雷震の為に西福寺焼失せり、此人亜船航海の時に当りて死を極め、北条氏が元使を斬るの志を継がば、執政の功且主家征夷の職と共に中興の大行立つべし、今疾病に死す、是れ天後人懲悪のため正弘が命を断す云云。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
此等の不思議の背後には、一の巷説があつて流布せられてゐた。
森鴎外 壽阿彌の手紙 青空文庫
作例 · 標準
「あれはあくまで巷説にすぎないから、根拠のない噂を信じて振り回されないようにね」
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巷説によれば、あの古い洋館には深夜になると誰かの話し声が聞こえるという。
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歴史上の人物の死因については、公式な記録以外にも様々な巷説が飛び交っている。
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