世評
せひょう
名詞
標準
reputation
文例 · 用例
一方ではまた、審査する方が濫造の世評を顧慮して審査の標準を高め、上記の比率を低下させるようにするかも知れない。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
世評許り気にして居る、狡黠な作者が能く云ふ、試作などいふ曖昧な歌が、石川君の歌には一首も無いのである。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
しかもその芥川君が、生前全く人々に理解されず、誤つて「文人」の名で呼ばれたり、甚だしきは「技巧派」の範疇で論じられたりしたことを考へると、世評のいかに妄誕であり、天才の理解されがたい眞事實を、しみじみと痛感せざるを得ないのである。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
世評の一致する如く、この詩集は他に比して劣つてゐる。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
「さゝやかな事件」以外にこの人を知らなかつた私はこの作品によつて世評を欺かない作者のいい素質を見たと思つてゐる。
— 梶井基次郎 『『新潮』十月新人號小説評』 青空文庫
これに対する世評も区々で、監督の先生の不注意を責める人もあれば、そういう抵抗力の弱い橋を架けておいた土地の人を非難する人もあるようである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
所謂刳磔の苦勞をして、一作、一作を書き終へるごとに、世評はともあれ、彼の屈辱の傷はいよいよ激烈にうづき、痛み、彼の心の滿たされぬ空洞が、いよいよひろがり、深まり、さうして死んだのである。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
所謂刳磔の苦労をして、一作、一作を書き終えるごとに、世評はともあれ、彼の屈辱の傷はいよいよ激烈にうずき、痛み、彼の心の満たされぬ空洞が、いよいよひろがり、深まり、そうして死んだのである。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
作例 · 標準
彼の最新作は非常に独創的だが、世評は二分されているようだ。
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世評を気にしてばかりいては、本当にやりたいことは実現できない。
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その企業の不祥事により、一気に世評が悪化してしまった。
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