風聞
ふうぶん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
rumour
文例 · 用例
この言を風聞した時、僕は魂の慄然とした震へを感じた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の飛躍』 青空文庫
もとより酒席の出來事であり、根も葉もないその場限りの一些事で、とりたてて言ふほどのことでもないが、とかくかういふことはゴシツプ的に誤傳されて、意想外な風聞を立てられたりするので、逆にこつちから手※しをして、ありのままの事實を報告しておかうと思ふ。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
いつか新聞の演芸風聞録に、ある「頭の悪い」というので通っている名優の頭の悪い証拠として次のようなことを書いてあった。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
演芸風聞録の頭のいい記者はたぶんこの意味で書いたに相違ないのであるが、これにこれだけの注釈をつけることも出来るのである。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
続きものの小説が肝心のところで中絶したために不平であった人もあろうし、毎朝の仕事のようにしてよんでいた演芸風聞録が読めないのでなんだか顔でも洗いそこなったような気持ちのする閑人もあったろう。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
それにはいわゆる新聞小説よりももっとおもしろくて上等でかつ有益な小説もあろうし、風聞録の代わりになるもっとまとまった読み物もあるだろう。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
小説や風聞録のようないわゆる閑文字について言われる事は、実は大多数の読者にとって、他の大部分のいわゆる重要記事についても言われるのである。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
差別の要点は記事の内容の現実性にあると考えてみても、読者自身に切実な交渉のない、しかもいわゆる定型のためにかえって真実性の希薄になった社会記事と、事実はどうでも人間の中身にいくらか触れている小説や風聞録との価値の相違はそう簡単には片付けられないものだと私は思う。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
作例 · 標準
彼の逮捕のニュースは、あっという間に世間に風聞として広まった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
根拠のない風聞に惑わされず、冷静に事実を見極める必要がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その会社に関する悪い風聞が、株価に悪影響を与えている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash