巧拙
こうせつ
名詞
標準
skill
文例 · 用例
丁度小説の價値批判が、描寫(表現)の巧拙にかかるやうに、詩についても同じ描寫の效果性(即ち表現技巧)について求めた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
一首一首の巧拙などはもちろんよく分らなくても、全体として見たときに感ずる一種の雰囲気のようなものがあって、それが色々暗示を与えるからであります。
— 寺田寅彦 『書簡(※)』 青空文庫
その利器の使い方の巧拙はその画家の技能を評価する目標の一つになるが、それよりも重大な標準は、それによって表わすべきものの、真の種類や程度にある事は勿論である。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
科学者がその方則を述べる字句の巧拙や運算の器用不器用は必ずしもその方則の価値と比例しないのと一般であろう。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
言ひ換へると、支那人は技法の巧拙は別問題として、可成り自由に延び延びと麻雀を遊び樂しむからではあるまいか?
— 南部修太郎 『麻雀を語る』 青空文庫
技術の巧拙は問ふ處でない、掲げて以て衆人の展覽に供すべき製作としては、いかに我慢強い自分も自分の方が佳いとは言へなかつた。
— 国木田独歩 『畫の悲み』 青空文庫
技術の巧拙は問う処でない、掲げて以て衆人の展覧に供すべき製作としては、いかに我慢強い自分も自分の方が佳いとは言えなかった。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
巧拙にかかわらず一人の個人の歌集がおもしろいように個人画家の一代の作品の展覧はいろいろの意味で真味が深い。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
作例 · 標準
「習字の腕前の巧拙はさておき、丁寧に書こうという気持ちが伝わることが大切だ」
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工芸品のコンクールでは、単なる技術の巧拙だけでなく、独自の発想力も審査の対象となる。
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料理の巧拙がはっきりと出てしまうシンプルな卵料理こそ、プロの腕の見せ所だ。
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