偶像崇拝
ぐうぞうすうはい
名詞
標準
idolatry
文例 · 用例
父は娘を神秘な童女に思い做して、自家|偶像崇拝慾を満足せしめたい旧家の家長本能を、貝原との問題に対してどう処置するであろうか。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
考えてみると自分も結局は一種の偶像崇拝者かもしれない。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
詩を尊貴なものとするのは一種の偶像崇拝である。
— 石川啄木 『弓町より』 青空文庫
そして偶像崇拝家だ。
— 海野十三 『俘囚』 青空文庫
原始人類に共存せる偶像崇拝の風習により、ある種族が定めた偶像例へば一定の動物とか植物とかは、其種族は之を食ふことを禁止し、若し之を食したならば其の物は毒となりて、之を食したものに疾病を醸すなどの迷信も、これに加へることが出来よう。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫
偶像崇拝や庶物崇拝は人間が人間以下の邪神や自然物の奴隷となることであり、全くの邪道である。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
が、僕はこの新らしい偶像崇拝も信用してゐない。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
民主主義の徹底する時代には偶像崇拝の思想の幻滅すべきは勿論のこと、法外な英雄崇拝の思想もまた自我の退嬰萎縮として峻拒されねばならないことだと思います。
— 与謝野晶子 『激動の中を行く』 青空文庫