偶像礼拝
ぐうぞうれいはい
名詞
標準
idolatry
文例 · 用例
後世人麿を「歌聖」だの何のと騒いだが、上の空の偶像礼拝に過ぎぬ。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
私は偶像礼拝者の歓喜をさらに高調に達せしめる要素として、読経および儀式の内に含まれている音楽的および劇的影響をあげなければならぬ。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
ここに偶像礼拝と密接に相関する芸術製作の特異な例があるのである。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
芸術鑑賞がその根源を製作者の内生に発するごとく、偶像礼拝もまたその根源を偶像製作者の内生に発する。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
それを特に何事かの欠如に帰して考えようとするのは、偶像礼拝の心理をあまりにも軽視するからである。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
そうしてそこに偶像礼拝の最後の契機があった。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
能動的な自己表現の道が和歌や漢詩のほかになかった時代のことだから、偶像礼拝に現われた自己表現は――すなわち受用の形において示された制作活動は――十分重視して観察しなくてはならない。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
前に来たガンダーラの美術は、ギリシアの手法と共にその芸術的精神をも伝えたのではあるが、その造形力の弱さのゆえに、偶像礼拝の伝統、すなわち「芸術と宗教とを合一せしむる」伝統を伝える以上には出ることができなかった。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫