帳合
ちょうあい
名詞
標準
keeping accounts
文例 · 用例
隣屋はこの辺に棟を並ぶる木屋の大家で、軒、廂、屋根の上まで、犇と木材を積揃えた、真中を分けて、空高い長方形の透間から凡そ三十畳も敷けようという店の片端が見える、その木材の蔭になって、日の光もあからさまには射さず、薄暗い、冷々とした店前に、帳場格子を控えて、年配の番頭が唯一人|帳合をしている。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
柳屋は浅間な住居、上框を背後にして、見通の四畳半の片端に、隣家で帳合をする番頭と同一あたりの、柱に凭れ、袖をば胸のあたりで引き合わせて、浴衣の袂を折返して、寝床の上に坐った膝に掻巻を懸けて居る。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
何にせよ恵比寿講の帳合いと言うたなら、一文二文の間違いにも青筋を立てて算盤を弾き合うような吝垂れた金持連中の寄合の事で御座いますけに仮令、仕事が夜通しがかりになったにしても、出て来るものは漬物にお茶か、せいぜい握飯ぐらいで、それでもペコペコと頭を下げてお礼を言うて帰るのが普通で御座います。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
隣屋は此邊に棟を並ぶる木屋の大家で、軒、廂、屋根の上まで、犇と木材を積揃へた、眞中を分けて、空高い長方形の透間から凡そ三十|疊も敷けようといふ店の片端が見える、其の木材の蔭になつて、日の光もあからさまには射さず、薄暗い、冷々とした店前に、帳場格子を控へて、年配の番頭が唯一人帳合をしてゐる。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
柳屋は淺間な住居、上框を背後にして、見通の四疊半の片端に、隣家で帳合をする番頭と同一あたりの、柱に凭れ、袖をば胸のあたりで引き合はせて、浴衣の袂を折返して、寢床の上に坐つた膝に掻卷を懸けて居る。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
銀子は狡いところもないので、親爺も大概のことは大目に見て、帳面をさせてみたり、金の出入りを任せたりしていたので、銀子も主婦気取りで、簿記台に坐りこみ、帳合いをしてみることもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
二十五両の金とても帳合いをごまかした金だから、それが露顕すればいよいよ自分の身があやうい。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
折々は帳合するのも聞えるが、商人は能く用達しに出掛けると見えて大抵はひつそりとして居る。
— 長塚節 『菜の花』 青空文庫
作例 · 標準
毎月末に、担当者が帳合の確認を行う。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
帳合が合わないと、どこかで間違いがあったことになる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
経理部門では、日々の帳合を正確に行うことが求められる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash