断腸
だんちょう
名詞
標準
heartbreak
文例 · 用例
運動で鍛えた身体であったが、中年の頃赤痢にかかってから不断腸の工合が悪かった。
— 寺田寅彦 『工学博士末広恭二君』 青空文庫
断腸花 秋海棠は丈の矮きに似ず葉のおほやうにて花のしほらしきものなり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
眼は冷く、女房の殺人の現場を眺め、手は平然とそれを描写しながらも、心は、なかなか悲愁断腸のものが在ったのではないでしょうか。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
三十歳になった時に、僕はこれでもう青春の日が終った思い、取り返しのつかない人生を浪費したという悔恨から、泣いても泣ききれない断腸悲嘆の思いをしたが、それでもさすがに、自殺するほどの気は起らなかった。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
子供心ながらも、ずたずた断腸の思いであったのである。
— 太宰治 『新樹の言葉』 青空文庫
たけゐない、たけゐない、と断腸の思ひで泣いて、それから、二、三日、私はしやくり上げてばかりゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
(この日、退院の約束、断腸のことどもあり、自動車の音、三十も、四十も、はては、飛行機の爆音、牛車、自転車のきしりにさえ胸やぶれる思い。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
くらきうち眼さえて、かならず断腸のこと、正確に在り。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
作例 · 標準
長年連れ添った妻との別れは、断腸の思いに堪えなかった。
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夢を諦めなければならなかった時、彼は断腸の思いを抱いた。
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「この別れは、断腸の思いだよ。」と老人は語った。
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