精美
せいび
名詞形容動詞
標準
supreme beauty
文例 · 用例
生まれながらの聖人で無いのであれば、天然自然に完全純粋で精美容明な人はいない。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
然るに垢抜けのした精美された心持ちで考えると、自分の児は可愛いには違いないが、欠点も仲々ある、どうしても他所の児の方が可い、併し可愛いとなる。
— 二葉亭四迷 『私は懐疑派だ』 青空文庫
資本主義社会が西欧で確立した十九世紀に、その基盤としての生産関係を究明して、その矛盾とその合則の発展の過程を、共産主義社会の出現にまで追究した人間精神を、私たちは精美なものとして感じることは不可能だろうか。
— 宮本百合子 『現代の主題』 青空文庫
然ルヲ極メテ完全ニシテ精美ナル物ヲ求ムルハ、好古ノ主意ヲ失フ者トス。
— ※上漁史 『好古小言』 青空文庫
雪之丞の、五体から発散する、微妙精美な光の糸のようなものに、ますます縛呪されてしまって、身じろぎが出来ないのだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
至本國最爲精美擅長之學術技能禮教風俗。
— 狩野直喜 『支那近世の國粹主義』 青空文庫
共に豪華眼を欺くばかりであるが、殊に文昭院の廟は豊麗精美の妙を尽くし、壮大な桃山趣味から脱して真に江戸中期、つまり元禄時代の爛熟した芸術の粋を遺憾なく漂わせ、見る人をしてまことに去らしめない。
— 佐藤垢石 『増上寺物語』 青空文庫
典雅、優麗、稚拙、精美の数々は中国朝鮮のそれに見るが如き、知性と脆弱のみに成る血統ではないのである。
— 北大路魯山人 『芸美革新』 青空文庫
作例 · 標準
王宮の広間に飾られたシャンデリアの精美な細工に、訪れた人々は思わず溜息を漏らした。
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国宝級の仏像が放つ精美な美しさは、千年の時を経てもなお色褪せることがない。
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伝統工芸士の手によって作られた磁器は、その精美な絵付けにおいて右に出るものはない。
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