絹布
けんぷ
名詞
標準
silk
文例 · 用例
養蚕が輸入されそれがちょうどよく風土に適したために、後には絹布が輸出品になったのである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
その結果として何年かの後には昔のロプ・ノールが復活し、従って廃都ローランの地には再び生命の脈搏がよみがえって来るであろうし、昔ローマの貴族のために絹布を運んだ隊商の通った道路が再び開かれるであろうと想像さるるに至った。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
ときに依っては、母はひいという絹布を引き裂くような叫びをあげる。
— 太宰治 『玩具』 青空文庫
色浅黒く、武者髯濃く、いかさま悪事は仕かねまじき人物にて、扮装は絹布ぐるみ、時計の金鎖胸にきらきら、赤城というはこの者ならんと泰助は帳場に行きて、宿帳を検すれば、明かに赤城得三とありけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
お照さんは小さい赤い絹布団を掛けて寝てゐた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
「今晩は」 襖が開いて閉って、そこに絢爛な一つくねの絹布れがひれ伏した。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
夜具は申すまでもなく、絹布の上、枕頭の火桶へ湯沸を掛けて、茶盆をそれへ、煙草盆に火を生ける、手当が行届くのでありまする。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
天井も同じ絹布で張って、壁には網棚もある。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
この着物には、最高級の絹布が使用されており、肌触りがとても良い。
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古くから絹布は、高級な衣類や装飾品に用いられてきた。
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彼女は絹布に美しい刺繍を施し、芸術作品を作り上げた。
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