絶海
ぜっかい
名詞
標準
distant seas
文例 · 用例
第十二回 海軍の家南方の無人島――快活な武村兵曹――おぼろな想像――前は絶海の波、後は椰子の林――何處ともなく立去つた 櫻木海軍大佐は暫時して口を開いた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
み空の花なる星、この世の星なる花、黙々として千古語らざれども、夜々|綢繆の思ひ絶えざる彷彿一味の調は、やがて絶海の孤島に謫死したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭凄惨の秋を奏でゝは人をして啾々の鬼哭に泣かしめ、時に鏗爾たる暮天の鐘に和して、劫風ともにたえざる深沈の声を作し。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
絶海の孤島であるこの海豹島には人間のための伝馬などは二隻と用意されてあるはずもなかった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ペンを奪われて絶海の孤島に罪流されたような自烈度さ。
— 夢野久作 『スランプ』 青空文庫
丁度絶海の孤島の船着に時をきめて入つて行く汽船を待つ人達のやうに。
— 田山録弥 『山のホテル』 青空文庫
昔は、それなら絶海の中の孤島にゐて、それでも社会があるかなどゝ言ふことを言つたが、矢張あると思ふ。
— 田山録弥 『社会劇と印象派』 青空文庫
雁江は絶海の孤島に生きてゐた。
— 原民喜 『滑走』 青空文庫
その理由原因は決して一通りに限った訳ではなく、種々の事情があって、そうなったのであろうが、久しく絶海の孤島に住居していて、余り他の血液を混じなかったことや、島内でも盛に血族結婚が行われたことや、その他制度の上から来た習慣などのためにそうなったのであろう。
— 伊波普猷 『進化論より見たる沖縄の廃藩置県』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一人、絶海の孤島を目指して船出した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
絶海の彼方には、まだ見ぬ未知の世界が広がっているかもしれない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
嵐の中、船は絶海をさまよい続けた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash