塞ぐ
ふさぐ
動詞-五段-ガ行動詞-他動詞頻度ランク #38774 · 青空 1438 例
標準
to stop up
文例 · 用例
(ご免なさいまし、)といったがものもいわない、首筋をぐったりと、耳を肩で塞ぐほど顔を横にしたまま小児らしい、意味のない、しかもぼっちりした目で、じろじろと門に立ったものを瞻める、その瞳を動かすさえ、おっくうらしい、気の抜けた身の持方。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
道いかばかりなりけむ、漫々たる水面やみのなかに銀河のごとく横わりて、黒き、恐しき森四方をかこめる、大沼とも覚しきが、前途を塞ぐと覚ゆる蘆の葉の繁きがなかにわが身体倒れたる、あとは知らず。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
そして来て見ると、兼ねて期したる事とは言え、さてお正は既にいないので、大いに失望した上に、お正の身の上の不幸を箱根細工の店で聞かされたので、不快に堪えず、流れを泝って渓の奥まで一人で散歩して見たが少しも面白くない、気は塞ぐ一方であるから、宿に帰って、少し夕飯には時刻が早いが、酒を命じた。
— 国木田独歩 『恋を恋する人』 青空文庫
そしたら彼所を塞ぐことにして今は唯だ何にも言わんで知らん顔を仕てる、お徳も決してお源さんに炭の話など仕ちゃなりませんぞ。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
幼いものは、驚破というと自分の目を先に塞ぐのであるから、敵の動静はよくも認めず、血迷ってただ燥ぐ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
そう思うと寝苦しい、何にも見まい、と目を塞ぐ、と塞ぐ後から、睫がぱちぱちと音がしそうに開いてしまうのは、心が冴えて寝られぬのである。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ゆくてを塞ぐ邪魔な石を蟾蜍は廻って通る。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
ところどころで落鮎を塞ぐ魚梁の簾に漉される水音が白く聞える。
— 岡本かの子 『川』 青空文庫
作例 · 標準
冷たい風が入らないように、ドアの隙間を古い布で塞ぐ。
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あふれ出そうな涙を隠そうと、彼女は両手で顔を塞いだ。
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「うるさいぞ!」と叫びながら、彼は耳を強く塞いで蹲った。
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標準
to stand in the way
作例 · 標準
警察官がパトカーを横向きに停めて、逃走車の行く手を塞ぐ。
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大きなトラックが細い路地を塞ぐように停まっており、自転車も通れない。
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「そこをどいてくれ、君が入口を塞ぐと誰も中に入れないんだ」
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標準
to occupy
作例 · 標準
一人で四人掛けの席を塞ぐのは、混雑している店ではマナー違反だ。
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彼は広いデスクを資料でいっぱいに塞ぎ、猛烈な勢いで執筆している。
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「そんな大きな荷物を通路に置いて塞がないでください」と車掌に注意された。
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標準
to perform one's role
作例 · 標準
何とかして一日の穴を塞ぐため、非番の職員に交代を打診した。
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彼は欠員が出た現場に急行し、見事にその役目を塞いで見せた。
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「君の代わりにこの大役を塞げる人間は、今のチームには他にいないんだ」
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標準
to feel depressed
作例 · 標準
失恋のショックで心が塞ぎ、彼女は誰とも口を利こうとしなかった。
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将来への不安から気が塞ぐ夜は、好きな音楽を聴いて無理にでも眠るようにしている。
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「そんなに塞ぐなよ。たまには飲みに行ってパーッと発散しようぜ」
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