神樹
しんじゅ
名詞
標準
god tree (Ailanthus)
文例 · 用例
人の臭もたぬ吾まなこには美豆山の 青垣山の神樹葉の 茂みが奥に、吾|魂こもる厳凝と 神習ゆく斯吾魂。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
父は津田仙さんの農業三事や農業雑誌の読者で、出京の節は学農社からユーカリ、アカシヤ、カタルパ、神樹などの苗を仕入れて帰り、其他種々の水瓜、甘蔗など標本的に試作した。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
この樹も今日本に渡って来てこれまた諸処に見られ、始めはこれを神樹といっていたが今日はニワウルシと称している。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
上の様に当時学農社(東京麻布本村町にあった)の津田仙氏が同氏主幹の『農業雑誌』で大いに提燈を持ったこの樗は当時は神樹と呼んでいた。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
この神樹の名は欧洲人が本樹を呼んでいる Tree of Heaven を義訳したものである。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
この神樹は支那の原産なる雌雄異株の落葉喬木で Ailanthus glandulosa, Desf. の学名を有し「にがき」科に属するものだが、元来該樹の支那の本名は樗であって一名を臭椿(これは椿の一名なる香椿に対せしめた名)と称する事は支那の書物によく書いてある。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
〔補〕今から方さに六十二年前の明治十四年十二月に、東京大学の松村任三先生が「神樹果して日本に生ずるや」と題する一文を当時の『郵便報知新聞』に掲げて大いに気焔を揚げられた事があった。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
その文章は「余此頃東京日日新聞第三千三号及三千四号を閲するに在独逸国某氏の起草せられしものにして林学協会集誌に出るなりとて神樹及擬合歓説と題せる左の一篇を載せたり」云々に始まりてほとんど千言を費し神樹の日本産に非ざる所以を痛切に論ぜられた(その委曲は『牧野植物学全集』第六巻に出ている)。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
神社の境内には、樹齢千年の神樹がそびえ立っている。
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村人たちは、この神樹が村を守ると信じ、大切にしている。
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伝説によると、その森の奥には触れてはならない神樹があるらしい。
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