新樹
しんじゅ
名詞
標準
tree covered in fresh green leaves
文例 · 用例
「新樹の言葉」「新樹の言葉」は、昭和十四年に書いた。
— 太宰治 『『思ひ出』序』 青空文庫
何しろ六月から七月へかけて、螢の出る季節になると、自分の村は螢の光で明るい……だから、日が暮れて、新樹の木立の上に、宵の明星が鮮な光で煌き出すのを合圖で、彼方でも、此方でも盛に、螢|來い山吹來い、彼方の水は苦いな、此方の水は甘いな、といふ呼聲が闇の中から、賑に、併し何となく物靜に聞える。
— 三島霜川 『水郷』 青空文庫
さうして僅か四五日のうちに新樹の林になるのである。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
山の奧の靜かな湖、新樹がひそかに影をひたして、羽蟲の群がひくゝ水の上にまひ、小魚がをり/\跳ね、郭公が岸の木立の中で啼く。
— 若葉の頃と旅 『樹木とその葉』 青空文庫
新樹が夫れらを引っ包み、大切そうに保護していた。
— 国枝史郎 『奥さんの家出』 青空文庫
そしてこの高調子の持主が、そこらの新樹の幹を抱いてゐる背の色の真黒い、翅の透明な、あの小さな虫だといふことを思ひ浮べる時、この小さなものの中に動いてゐる衝動の力の強く大きいのに驚かされるだらう。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
」友はそれから、新樹の蔭に一片二片ずつ残った桜の散るのを眺めながら、言いかけたが、笹村の余裕のない心には、京都というものの匂いを嗅いでいる隙すらなかった。
— 徳田秋声 『黴』 青空文庫
春去夏来新樹辺、緑陰深処此留連、尋常性癖耽閑談、不愛黄鶯聞杜鵑 その時一人の旅人が――武者修行風の若い武士が、麓の方からやって来た。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
春の訪れとともに、山々には新樹の緑が萌え始めた。
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公園の新樹が風に揺れ、清々しい空気を感じる。
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新樹の季節は、新しい始まりを感じさせてくれる。
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