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霊木

れいぼく
名詞
1
標準
sacred tree
文例 · 用例
深山の奥の霊木としてのみ見ていたこの木が、他の沼に葭葦の茂るがごとくに立ち生うているのであった。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
山海経に※山の上に丹木があり、茎は赤く、花は黄に、実は紅に、これを食べると少しも饑といふことを知らなくなるといひ、また員邱山の上に不死樹といふのがあり、この実を採つて食べると、いつまでも死なないといふのも、所詮は空想の霊木に過ぎないが、それも彼等の欲求によつて生れたものに外ならなかつたのだ。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
しかしある時期の後にはまた新しい地が形成され、そして生命(神々)は宇宙空間にある不死の霊木イュグドラジール(Yggdrasil)から再び地上に広がるであろう。
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 宇宙の始まり 青空文庫
第三節に移りては詩想とみに凝り、多少の感慨主張は鋒鋩を露はし来りて、憤激の辞気は千歳癒えざる霊木の背の創に染み、とはに新らしき闘ひにしも慣れよ、その撓まぬ心のおごりこそわが世の栄なれ、幸なれと、急調に奏で了るあたり、奔湍のほとばしり壮なりとも称ふべきか。
蒲原有明 泣菫氏が近業一篇を読みて 青空文庫
大和猿楽其他の村々から、京の檀那衆なる寺社・貴族・武家に、この分霊木を搬んで来る曳き物の行列の器・声楽や、其を廻つての行進舞踊は勿論、檀那家の屋敷に立てゝの神事までをも込めて、はやす・はやしと称する様になつたのだと、言ふ事が出来ると思ひます。
折口信夫 翁の発生 青空文庫
これも塚の越・境木峠・道祖神峠・榎木峠の例と同じく、越すなわち境に植えた霊木の所在を意味する地名であって、これらの四家はたとい相互に何の縁故はないとはいえ、その祖先の居住地が東西南北ほぼ事情を一様にしていたものである。
柳田國男 名字の話 青空文庫
すなわち霊石または霊木のある地でその石その木を神明の依る所として祭祀を営んだ場所であろう。
柳田國男 地名の研究 青空文庫
それはもう朽ちた木で何ともわからなかったが、白檀とか伽羅とかいう霊木ででもあったのだろうか、不思議の名香に驚いたのである。
高浜虚子 俳句はかく解しかく味う 青空文庫
作例 · 標準
神社の境内には、しめ縄が張られた大きな霊木がそびえ立っている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
村人たちは、その霊木には精霊が宿っていると信じ、古くから大切にしてきた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
落雷で裂けてしまった霊木の姿に、人々は不吉な予感を覚えた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro