使丁
してい
名詞
標準
servant
文例 · 用例
そして、その青年は厮役の賤を給し升斗の糧を謀ったというから、使丁か雑役夫位の給料をもらって、やっと生活していたものと見える。
— 田中貢太郎 『賈后と小吏』 青空文庫
続いて、根を払つた榊の立木を白木格子の箱のやうなものゝ中に突つ立てゝ、横に二本の太棒を通し四人の使丁が担いで来るのである。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
と、武者の反対の側に控へてゐる、これは白面の一人の使丁が、携へてゐる一本の撥を擬して、二つ目の太鼓の音が消えると同時に、太鼓の胴を、つまり木材の部分を戛、戛、戛ツと拍子をとつて三辺打ち叩くのである。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
――因みにバラルダの大きさは、直径凡そ五碼とあるから、私達の水車の大きさであり、六頭の牛をもつて曳かれ、二十人の使丁に後おしされて、はね吊籠型の投石機仕掛になつた大撥で打たれるとの事であつた。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
駐在所の髯面の巡査、隣村から応援に来た最一人の背のヒヨロ高い巡査、三里許りの停車場所在地に開業してゐる古洋服の医師、赤焦けた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役、消毒器具を携へた二人の使丁、この人数は、今日も亦家毎に強行診断を行つて歩いた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
三国屋の亭主といふのは、長らく役場の使丁をした男で、身長が五尺に一寸も足らぬ不具者、齢は四十を越してゐるが、髯一本あるでなし、額の小皺を見なければ、まだホンの小若者としか見えない。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
駐在所の髯面の巡査、隣村から應援に來た今一人の背のヒョロ高い巡査、三里許りの停車場所在地に開業してゐる古洋服の醫師、赤焦けた黒繻子の袋袴を穿いた役場の助役、消毒具を携へた二人の使丁、この人數は、今日も亦家毎に強行診斷を行つて歩いた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
やがて教員達から使丁に至るまで入り乱れて運動場に飛び出し、声を限りに巨大な万歳の声に合せ、面上に涙を流さぬ者とては独りもなかつた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
作例 · 標準
邸宅の入り口では、使丁が恭しく客人を迎え入れていた。
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彼は長年、この屋敷で使丁として仕え、主人の信頼も厚い。
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使丁たちは主人の合図を待って、一斉に料理を運び始めた。
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