立役
たてやく
名詞
標準
leading actor
文例 · 用例
一座の立役者Hの子供の初舞台の披露があるためらしい。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
この一座には立役者以外の端役になかなか芸のうまい人が多いようである。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
彼等が口にしてゐるのは、まだ普通の文句なのか、それともまた、火事になつた劇場から、見物人も俳優も、聽衆も立役者も、何もかも一しよくたになつて飛び出してくるやうに、何もかもがごつちやになつて彼等の口から出てくるのでせうか?
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
立役と違って、女形は年を取ってはいけませんと、梅幸は述懐していたが、源之助も女形であるために晩年の不遇が更に色濃く眺められたらしい。
— 岡本綺堂 『源之助の一生』 青空文庫
むしろ、成功すれば五万円の保険に加入するという好餌につられて、このいわば生木を割く様な別れ話の立役者になった自分を恥じた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
立役者は何といったって貴方一人だ。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
討幕から廃藩置県までの立役者は、西郷隆盛であるが、廃藩置県以後、変乱時代を通じて、その文明政策に依つて、近代日本を築いた大立物は、大久保利通である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
――今朝、旅籠屋で、朝酒を一|銚子で、ちと勢のついた処へ、内儀が速に訪ねて来て、土地子の立役者はありながら、遠来の客をもてなしのそのお悦の案内で、町の最も高台だという公園へ、錦葉を観に出掛けた。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
作例 · 標準
彼は時代劇の舞台で、勇猛果敢な侍の立役を演じることに定評があり、多くのファンを持っている。
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艶やかな女方の演技も素晴らしいが、それを力強く支える立役の存在があってこそ舞台が引き締まる。
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「今回の公演では、彼がどんな骨太な立役を見せてくれるのか、今から幕が開くのが楽しみだ」
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