焦燥感
しょうそうかん
名詞
標準
irritability
文例 · 用例
それの意識が、すべての義務感や焦燥感から、公に自己を解放してくれる。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
この不安感、焦燥感は、不用意に見るときは、感じないで見過ごしてしまふ程度のものである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
私が前に述べた作品に漂ふ不安感や、焦燥感は、さうした創作的態度から滲み出たものであり、或は作者自身は、それを目的として描いてゐないだけに、本人が気づかないこと柄であるかも知れないのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
近来の作品は写意が強く、不安感や、焦燥感も全く拭ひ払はれた、静謐なものが多く見受けられる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
まして甘いなやみをもった青春の男女にとって、五月という季節は、何とも名状しがたい、いてもたってもいられないような、焦燥感を与える。
— 平林初之輔 『人造人間』 青空文庫
維新以来、傍流に居ることの焦燥感が、さうさせたのか、どうかすると異常な姿を、役者社会や、舞台の上に表すことのあるやうになつた沢村一流であつた。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
従つて現代の日本人は計画的な生活を営む技術を全く忘却し、自分では、さういふことに気がつかずに、たゞぎごちない生活から来る焦燥感を絶えず味つてゐる。
— 岸田國士 『日本人のたしなみ』 青空文庫
(副官までが、どうかしているナ) ムラムラと湧きあがってくる焦燥感を、グッと抑えつけ、傍を見ると、年若い参謀は、満面を朱にして、拳を握っていた。
— 海野十三 『空襲葬送曲』 青空文庫
作例 · 標準
締め切りが迫り、資料もまだ足りない。焦燥感が募るばかりだ。
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彼の返事がいつまでもないことに、彼女は次第に焦燥感を募らせていった。
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試験の結果を待つ間、部屋を歩き回るしかない。この焦燥感は何とかならないものか。
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