切迫感
せっぱくかん
名詞
標準
sense of urgency
文例 · 用例
△吉岡堅二――作者の切迫感をかんじさせる『馬』は、単純化をねらつてゐる、線の錯雑な味が有機化してゐない恨みがあるが、色彩の調和は良かつた。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
病院にもどると切迫感は急にうすらぐ。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
この警報は大いに切迫感がある。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫
瓦斯の使用量を制限したり、ボロを継ぎ合せて雑巾を作つたり、いざといふ場合の食糧をリユツクサツクに詰めたりしてみても、てんで「これが戦争だ」といふ切迫感がともなはない。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
一人の卑小な存在にそれが存在のすべての如くこだはり、締めきられた一つの家へただ二人とぢこもり、そしてたつた二人だけの一生の人生を完了しやうとする色蒼ざめた切迫感が、言ひやうもなく惨めで、そしてみすぼらしかつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
それは、ひろ子にとって生々しい切迫感であった。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
特に、生活資金の二百円削減は、日常生活に甚大に響き、物価高、米の配給遅延の悪条件、失業の増大等、どんな婦人の心にも、このままではやってゆけない切迫感を湧きたたせている。
— 宮本百合子 『一票の教訓』 青空文庫
* 東大寺の復活はいつの日であらうか、祭典の日も、我が国人を蔽ふ無信心について考へてはゐたが、今から思へば、切迫感を持たうとしてなほ真に切迫はしてゐなかつたやうだ。
— 龜井勝一郎 『君臣相念』 青空文庫
作例 · 標準
災害が近づいているというニュースが流れ、街全体に異様な切迫感が漂い始めた。
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カウントダウンが進むにつれ、会場内の切迫感は最高潮に達し、誰もが固唾を呑んだ。
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彼の切迫感のある口調から、事態が並大抵ではないことがすぐに伝わってきた。
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