憤然
ふんぜん
形容詞-たる副詞-と
標準
angry
文例 · 用例
晩年多少日本に幻滅を感じた時でさえも、他の外人が日本を悪意的に批評する時、いつも憤然として大に怒り、さながら自分の愛人を侮辱された時の騎士のごとく、鋭い反撃の槍をふるって突き当って行った。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
大学を卒業して雑誌社に勤務するようになってからも同じ事で、大隅君は皆に敬遠せられ、意地の悪い二、三の同僚は、大隅君の博識を全く無視して、ほとんど筋肉労働に類した仕事などを押しつける始末なので、大隅君は憤然、職を辞した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
」かう憤然として言ひ掛けて、少年は両手で頭を押へた。
— DIE FLUCHT 『駆落』 青空文庫
尤も、あれで若しどつちかが斷然強くでもなつたとしたら、恐らく進まぬ方は憤然町内を蹴つて去つたかも知れない。
— ―將棋いろいろ― 『下手の横好き』 青空文庫
」 百人長は憤然として、「何だ、それでも生命があるでないか、たとい肉が爛れようが、さ、皮が裂けようがだ、呼吸があったくらいの拷問なら大抵知れたもんでないか。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
私が机上をちらと見て思わず口をゆがめたのを、素早く彼は見てとった様子で、憤然、とでも形容したいほどの勢いで、その机上の本を取り上げ、「いい小説ですね、これは。
— 太宰治 『母』 青空文庫
」フ〔ァ〕ゼロ(泣き出しさうになりなが〔ら〕演壇にのぼり、唱ふ)「つめくさの花の かほる夜は ポランの広場の 夏まつり ポランの広場の 夏のまつり 酒くせのわるい 山猫が 黄いろのシャツで出かけてくると ポランの広場に 雨がふる ポランの広場に 雨が落ちる」山猫博士(憤然として)「何だ失敬な。
— 宮沢賢治 『ポランの広場』 青空文庫
」 無理な首尾の、婦に忍ぶ夜であつた…… 坂上は憤然として、「何處へ行つても可いではないか。
— 泉鏡太郎 『三人の盲の話』 青空文庫
作例 · 標準
顧客からの理不尽なクレームに対し、店長は表には出さないものの裏では憤然としていた。
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約束をすっぽかされた彼女は、憤然とした態度で彼からの言い訳の電話をガチャリと切った。
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会議での心ない一言に憤然と席を立ち、彼はそのまま部屋から出て行ってしまった。
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